児童発達支援とは

児童発達支援とは、小学校就学前(0~6歳まで)の障害がある(発達が気になる)子どもが通所し、発達支援(療育)を受けることができる、児童福祉法に位置付けられた障害児通所支援サービスのことになります。

子どものニーズに応じて、「発達支援 (本人支援及び移行支援)」「家族支援」「地域支援」を総合的に提供していくものになります。

児童発達支援では、児童発達支援を利用する全ての子どもに総合的な支援を提供することを基本としつつ、子どもの発達段階や障害特性など、個々のニーズに応じて、特定の領域に重点を置いた支援を組み合わせて行うなど、包括的かつ丁寧にオーダーメイドの支援を行っていくことが重要であるとされています。

令和6年度の法改正で、「5領域」すべてを含む総合的な発達支援(療育)を提供していくことが決まりました。

5領域は
・健康・生活
・運動・感覚
・認知・行動
・言語・コミュニケーション
・人間関係・社会性

になります。

子どもの発達上のニーズなどの把握には、子どもの発達段階や障害の特性に合わせ、本人支援は5領域の視点を踏まえたアセスメント(客観的な評価と分析)を行った上で、生活や遊びなどの中で、子どもたちそれぞれの発達段階に合わせ、5領域の視点を網羅したオーダーメイドの発達支援(療育)を提供していくことが大事になります。

また、「本人支援」だけでなく、「家族支援」や「移行支援」、「地域支援・地域連携」を通して、子どもたちが育ち成長・発達していく環境を整えていくことも児童発達支援での発達支援(療育)になります。

発達支援(療育)の内容

ふぁみーゆでは、子どもたちそれぞれの発達段階や障害の特性に合わせ、小学校での生活や日常生活に必要な知識・技能・ソーシャルスキル、コミュニケーション、感情コントロールの習得、および、困りごとを解消していける学習発達支援(療育)を行います。

※5領域について詳しくはこちらをご覧ください。

就学および小学校での生活に向けての学習と発達支援(療育)

小学校での生活に必要な知識・技能・ソーシャルスキルの習得、および、困りごとを解消していけるような学習と発達支援(療育)を行います。

・椅子の座り方
・鉛筆の使い方
・文字の読み書き
・数字の読み書き
・集団のなかでの過ごし方
・対人コミュニケーション
・感情のコントロール
など

日常生活の学習と発達支援(療育)

日常生活に必要な知識・技能・ソーシャルスキルの習得、および、困りごとを解消していけるよう、実際の生活場面と関連付けて学ぶ学習方法をベースに発達支援(療育)を行います。

・箸とスプーンの持ち方や使い方
・ハサミの使い方
・鉛筆の使い方
・椅子の座り方
・あいさつ
・言葉の勉強と話す練習
・集団のなかでの過ごし方
・対人コミュニケーション
・感情のコントロール
など

遊びを通じた発達支援(療育)

ふぁみーゆでは、子どもたちが遊びながら自然に体を動かす運動を行い、日常生活や小学校での生活に必要な運動能力(基本的な体力と上手に動くこと)とソーシャルスキルの習得、困りごとの解消につながるような身体の使い方の習得を支援します。

★運動と遊びは、子どもの粗大運動と微細運動の発達をサポートします。

粗大運動とは、体全体を使った大きな動き(走る、跳ぶ、バランスを取るなど)のことをいい、微細運動は、手や指先を使った細かい動き(字を書く・絵を描く・箸、スプーン、フォークを使う・ボタンを留める・紐を結ぶ・積み木を積む・ブロックを組み立てるなど)のことになります。

微細運動は、粗大運動の発達がある程度進んだ後に発達すると言われ、微細運動が発達していくと、粗大運動をより正確にスムーズに行えるようになると言われています。

★運動能力(基本的な体力と上手に動くこと)

運動能力には、「基本的な体力」と「上手に動くこと」という側面があります。

「基本的な体力」は、走る、跳ぶ、投げるなどの基本的な動きを行うために必要な、筋肉・呼吸・循環器系の働きによる筋力、筋持久力、瞬発力、全身の持久力等のことで、多くの運動に共通の基盤になる体力です。

「上手に動くこと」は、バランスをとる、素早く動く(敏捷性)、いろいろな基本動作が必要な動きなどを行うときに上手く調整し、感覚を手がかりにして、目的に合うように自分の体をコントロールして上手に動く能力です。

★幼児期に必要なのは遊び(スキャモンの発達曲線)

幼児期は、骨や筋肉などの体やリンパ系、生殖系と比較して、神経系の発育の割合が高く、いろいろな神経回路が作ら
れる時期になります。中枢神経系(脳と脊髄)の機能である「上手に動くこと」も、乳幼児期から児童期前期が高まりやすい時期(敏感期)とされています。

幼児期は、この「上手に動くこと」が高まりやすく、身につけるのに適した時期ですが、それぞれの動きを一つ一つトレーニングすればよいということではありませ
ん。この時期にふさわしいのは、様々な動きを幅広く経験できる「遊び(遊びながら自然に体を動かす運動)」です。

★遊びながら自然に体を動かす運動

1,体幹運動
犬やクマなど動物の歩き方を真似ることにより、手足の筋力・腹筋・背筋・体幹のインナーマッスルが養われ、身体をコントロールする力を習得したり、姿勢の改善、バランス感覚が身につきます。

2,ジャンプ運動
跳んだり走ったりすることで、足の指、足の裏、足首、ひざや股関節の柔軟性や跳躍力の向上や心肺機能のアップにもつながります。また、トランポリンや縄跳びを行うことで、瞬発力・リズム感・平衡感覚・空間認知能力を養うことができます。

3,懸垂運動
鉄棒にぶら下がったり、前回りなどの動きを行うことで、高所感覚・回転感覚・逆さ感覚を養います。また、おしくらまんじゅうや綱引きなどの運動を行うことで力をコントロールする能力が身に付き、適切な力でドアの開閉・玩具の取り扱いができるようになります。

★遊び(遊びながら自然に体を動かす運動)を通じて身につくこと

遊び(遊びながら自然に体を動かす運動)を通じて、

・運動能力
・知力
・判断力
・ルールを守る
・順番を待つことができる抑制力
・人の話を聞く集中力
・人の話を聞き取る理解力
・創造すること
・集団行動
・対人コミュニケーション
・感情のコントロール
・「できない」が「できる」になったときの達成感や成功体験を通じて自己を肯定的にとらえられる力
・社会性
・協調性
・前庭感覚や固有受容覚などの感覚統合をサポート
・空間認知能力
・安全な転び方
・コーディネーション能力

などが身につきます。

ふぁみーゆでの一日

●通園中の保育園やご自宅まで、お迎えにいきます。

●ふぁみーゆ到着

・うがい手洗い、体温計測を行います。
・朝の会を行います。
・その日のカリキュラムを行います。

◆その日のカリキュラムの例◆

★ふぁみーゆ内での活動の場合
運動遊び(サーキットトレーニング、柔道遊び、ボール遊びなど)
就学に向けての学習(座る練習・言葉や数の勉強、制作活動など)
生活学習(はしの持ち方の練習、座って食べる練習)
★外での活動の場合
木育広場、こどもの遊び場、水遊び、雪遊び、公園で遊ぶ・散歩、ミニ遠足、社会科見学、避難訓練など

●お昼ご飯を保育園やご自宅で食べるお子さまは、11時30分頃までに保育園やご自宅に送ります。

●ふぁみーゆでお昼ご飯を食べるお子さまは、お昼ご飯を食べた後、午後1時までに保育園やご自宅に送ります。
※ふぁみーゆでお昼ご飯を食べる方は、お昼ご飯をご持参ください。

ご利用までの流れ

1,ふぁみーゆの児童発達支援をご利用希望の方は、

大館市基幹相談支援センター
Tel.0186-59-7255

大館市役所 子ども課 児童相談係
tel.0186-49-7054

大館市役所 福祉部 福祉課 障害福祉係
Tel.0186-43-7052

上記のいずれかまで、ご相談ください。

ふぁみーゆでもサポートいたしますので、
・一人で電話をするのが不安
・どう伝えたらよいかわからない
など、お悩みがありましたら、ふぁみーゆまで(0186-99-0107)までお気軽にご連絡ください。

2,受給者証の交付手続き

基幹相談支援センターや大館市役所子ども課、福祉課などでサポートしながら、受給者証の交付手続きを行います。

3,見学

相談支援員専門員の方が同行し、ふぁみーゆの見学をします。

4,契約

相談支援専門員の方が同行し、ふぁみーゆと契約を行います。

※アレルギー調査票やお子さまやご家族などの基本情報をご記入いただくアセスメントシートなどをお渡しします。
※ご利用日を決めます。